近道はせず大回り遠回り
三日目は二日目の半分の距離
下って登って下って登って下って登って下って~
下ってる途中にクワガタの匂いがした、ふと木を見上げてみるとカナブンが交尾をしていた。「チッ、お前か」探したらクワガタもいたかもしれないな。
まあ緑色は緑色でも草木とはまた違って「癒される」
「直線上の石には触れない」
なるべくしんどいと言う言葉は吐かないようにしてきたが。まあたまには言うてもエエかなというか、言い換えて吐くことにしよう。応える時、小休止したいときに。
山側に身体を預ける。体制を傾ける。
三日目の半分の距離…
【午前】
シダ、石、倒木のオンパレード
兎に角、登りにくい歩きにくい。
脚が上がらない。跨げない。
二日目、三日目の疲れが響く。
本休憩適度に挟むもあまり本調子ではない。
一時間ぐらいでようやくいつもの調子。
12:00 昼食
【午後】
…谷…エグい…恐怖で足がすくむ…もう歩きたくない。急すぎる、滑る。木がない掴めるものがない。一番苦手な、体重移動の難しい難所。
危険を冒してまで…通って…岩ばっかり…打ち込める気配のない…うーん。直感的に危険回避。
無傷で生きて帰ることが最重要事項
無駄死にみたいな展開は嫌やなーなんとか思いながら安全な所(安全でもないけど)大回り遠回り。
万が一滑落した場合に…どちらにせよ意識が有るにせよ無いにせよ救急車を呼ばなくてはいけない状況になる。
作業はストップになる。二次被害、三次被害に成やも知れぬ。場所が場所だけに。
冷静な考え、判断が必要になる、あの時こうやっておけば良かったにならないように。
(事故ではないけど経験しているから余計に色々と考えてしまう)
「あーこわかった」
たかが3日で数年分を経験したかの様。
まーた寿命が縮んだな…